今さっきゆるめるモ!のリリースイベントに行った時の事。

今の時刻はPM11:02。

会社を20時前に出て新宿へ。特に暑くもなく寒くもない気候の中、自転車を走らせた。

新宿に着くがお目当ての新宿タワーレコードでやる、ゆるめるモ!リリースイベントまで少しだけ時間があったのでコンビニでビールを買い、喫煙所で一服をしながら飲む。コンビニ限定のボトル缶のビールはどうもあの細いところから出てくる感じが味気ないが、見た目的に酒飲んでる感が薄まるのでこういう時に買いがちだ。別にこんな気候の良い夜に新宿の駅前で誰が何を飲もうと誰も知ったことではないのだが。

今日のイベントはCD1枚予約で握手(手もみ)会、CD2枚でツーショットチェキだったので2枚予約する。前作の箱めるモ!で遂にCDの複数買いという禁断の領域に足を踏み入れたが、今回はなんの躊躇いもなく2という数字を書き込んでしまった。少し酔っているんだと自分に言い聞かせるが、握手会への緊張でビール一本などで酔えるような状態ではない。ふらふらとしているとマコチンさんと合流する。久しぶりなので近況などを話していると、あのさんが不意に目の前に登場。嬉しい誤算だが特に話しかけられる訳もなく何故か軽く会釈をしてしまう。久しぶりに見るあのさんは素敵過ぎて直視が困難である。スーッとどこかに行ってしまって安心したのも束の間、再度登場するあのさん。近い。ビックリしすぎて後ろにあったPharrell Williamsの映像が流れるテレビにぶつかる。ファレルごめん。「すいません邪魔しちゃって…」などと言われるが「えっあっいやwせdrfyぐふじういygtf」くらいしか返せなかった。

ゆるいリハの後ライブ。店内のライブなので大人しく、更にゆるい感じだが新譜「Electric Sukiyaki Girls」収録の新曲たちはとても良い。ホントにESGっぽい曲もあった。偶然にも、というか最近買ったPanasonicのGH3というカメラをいつも持っているので、写真も少し撮る。動画はNGとの事で少し残念だった。

ライブ終わりではフルアルバム発売、PV完成、そして恵比寿リキッドワンマンの発表があった。着実にステップアップ…というか、ここから更に頑張らないとリキッドワンマンは結構ヤバいと思うので頑張って応援しようと普通に思う。

そして握手会へ。いつもこの時間は何を話せば良いのだろうと悩みすぎて胃にくる。口の中が乾いてくる。まぁ100歩譲って1,2人だったら無い知恵絞って予め話題を幾つか考えておくことは可能だが、これが7人となるともう大変である(この日はゆいざらすがお休み)。同じような言葉をかけるのも気が引けるし、かと言って何の準備もなくぶっこんだ所で玉砕するだけだ。などと考えていると順番は来るものである。そこからはいつも通りあまり記憶がない。しふぉんちゃんに「浪人生みたいだね、何歳?」と聞かれたので、「何歳に見える?」とキャバクラみたいな事を口走ったら、かなり若めに言われたので、更にキャバクラみたいになる。26歳にもなって浪人生みたいっていうは良いのか、悪いのかわからないけど印象に残る。

そしてあのちゃんは最後。開口一番に「おしゃれだね」と言われるが、その前の6人との会話でコミュニケーション力のゲージが限りなく0に近くなっていた事もあり、聞き取れず2回聞き直す。情けない。僕はといえば相変わらずジャージに、ボロボロのワークコート、髪はパーマかけてから半年くらい伸びに伸びきっていて、顔に水色豹柄のバンダナを巻いているという自分でもどうかと思う感じだったが、あのちゃんに褒められたので一生この格好で生きていこうと誓う。

しかし握手さえろくに出来ず、買っておいたプレゼントをただ渡し、ツーショットチェキも撮る旨をただ伝える。無念。握手会が終わりフロアの後ろの方でチェキ会へと移るまで残りの握手会をぼんやりと眺める。みんなとても楽しそうにめちゃめちゃ会話している。何を話しているんだろう。クラブでずーっと話している人と同じくらい、握手会でずーっと話している人が何を話しているかわからない。

チェキ会に移りあのちゃんの列に並ぶ。相変わらず一番人気だ。順番が来て、壇上へ上がる。さっき自分でプレゼントしたマスクを着けてもらいチェキを撮った。握手会ではあまり話せなかったからチェキでは少し粘ろうと思ったのに挨拶もそこそこにお辞儀をして逃げるように壇上から降りる。情けない。フロアから他の人達がチェキを撮っているのを眺める。みんな楽しそうに話している。一体みんな何をあんなに長々と話しているのだろう。何を話せば良いのか僕にも教えて欲しいと思う。

帰り道、緊張から開放され、幸せな気持ちで自転車を漕ぐ。ほとんどの信号が赤信号で、いつもより帰るのに時間がかかったけど、どうでも良かった。

僕はアイドルとハキハキ話せるようになりたいだろうか、もしかしたらそうじゃないのかもしれない。話せない自分と再会したいだけなのではないだろうか、そう思った。あとあのちゃんはやっぱり、素敵だった。