あんかけもやしそば

最近家の近所のラーメン屋で、あんかけもやしそばをよく食べる。その店は11時からやっていて、11時過ぎくらいに行くことが多く、今日も行った。家から昔のクイックジャパンのパフュームが表紙の号を持っていき、待ちながら読んだ。その中の銀杏BOYZのライブレポートを読んでいると、ライブの冒頭で峯田さんがテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」の一節を歌っただか、叫んだだか書いてあり、メルカリでいいね!に入れていて悩んでいた7インチシングルをすかさず購入した。

女性の二人組が入店してくる。入ってくると、割とすぐにラーメン半チャーハンセット2つと、餃子を注文した。その店はお世辞にも綺麗とは言えず、以前来た時に僕も半チャーハンを頼んだのだが、中華鍋の焦げが混ざった温められた飯みたいなのが出てきて、これはさすがにもう頼まないなと思いながら、2回目も注文してしまい、あーそうだったそうだったと思い出しながら完食した苦い思い出がある(焦げだけに)。しかしその時に共に頼んだあんかけもやしそばがすこぶるうまく、それ以来もう無駄にセットなどを頼まず、大盛りにして、それだけをもくもくと食べている。ちなみにあんかけもやしそばにも焦げは若干浮いている。

話を戻すと、その後ろのテーブルの二人組は半チャーハンセットを頼んでいた。しかし、タバコ吸っていい〜?だなんて気軽に話しかけているので、案外あの温い焦げ飯が好きで来ているのかもしれない。僕のテーブルにどんぶりが運ばれ、食べ始める。醤油ダレが下に沈んでいて、上は真っ白いまま。最初にぐるぐるとかき混ぜると全体が茶色くなって、味が濃く食べられるが、少し飽きてしまうので、最初は上のほうから食べて、徐々に味が濃くなっていく感じで食べている。正解はない。

そうこうしてるうちに、後ろにも何かが運ばれてきた。するとその二人組は、すかさずビールの大瓶を注文。まだ11時だぞと思ったけど今日は土曜日。気持ちいい天気だし、俺もいっちまうかと思いつつも、もくもくと食べる。自家製麺!と書いてあるがこの厨房で本当に作ってるんだろうか。でも別にそんなのはどっちだっていいし、本当はそんなにうまくないかもしれないけど、昼間から酒をかっくらう女性のたばこの煙を背中で受けながら食べるこのあんかけもやしそばが、僕は好きだ。