今さっき大森靖子の夏祭りに行った時の事。

今の時刻は22時55分。

今日は朝10時ごろに窓を開け放ってもどうしようもなく暑い部屋で目覚めた。台所にあった寝る前に茹でて食べたけど食べきれなくてカピカピになったそうめんを水で戻し、めかぶと氷で冷やしためんつゆをぶっかけて食べた。軽くシャワーを浴び、手縫いのボーダーTにジーンズを穿き、首にタオルをかけ、ハローワークで行われる講習へと出かけた。

電車で40分ほどの道のり。電車では特に何もしなかった。受付開始の13時より少し早く着いたので隣にある書店で女性ファッション誌を読んだ。なんとなくジッパーを手に取ったが、さすがに年のせいか辛くて読めなかった。

時間になり会場に入る。名前を書き、書類を順番に受け取り茶色の座面のパイプ椅子に座る。前回薄めのスポンジの椅子に当たってしまったのでまたヘタっていない椅子を注意深く選んだ。説明をただ1時間半聞く間、ドントトラストオーバーサーティを頭の中で50回くらい歌った。

1時間半の話をただ聞き、鈍い尻の痛みを得て、来た道を戻り電車に乗り家に帰った。16時前には家に着き駅前のVIE DE FRENCEで買ってきた高田馬場ロールとかいうパンを食べながら一番搾りを一缶飲んだ。そのパンを買う時にご当地っぽいし折角だしみたいな感じに思って買ったのだが、住んでるしそれ買う理由になってないなと思いながら食べた。少しやることも溜まっていたが、数日前に告知された新宿ロフトで行われる大森靖子の夏祭りというイベントが気になっていたので行くことにする。

ここ最近確実に最も聴いているのにも関わらず何故かライブに行こうとはしなかった大森靖子さん。カンパニー松尾さんが、男性は女性よりも面白いと思ったことに飛びつく反射神経が悪いと言っていたが、まさにそうだと思う。

ビールを飲みきり、手縫いの両A面Teeに着替え、新宿へ向かった。新宿に着き、少し時間があったのでkeisuke kanda新宿に少し寄る。あまり見たことのない手刷りのトートバックが良かった。少し雑談をしながら涼み、いざロフトへ。開場は19時半。1時間前からチケットを売るという話で18時過ぎにロフト前に着くが、そこはかとなくチケットを買いに来たっぽい人がチラホラ居るっぽいだけだったので近くのコンビニで酒を買い路上で飲む。タバコを吸って裏に回ると列が出来ていた。完全にシステムをわかっていない感丸出しで恥ずかしいが後ろへ並び、少し待って無事チケットを買う。開場まであと40分ほどあったのでokadayaに今週末からやるTシャツの展示会のための服資材を買いに行く。裁断コーナーでリボンを切ってくれた女性に恋をしたが叶わなかった。

まだ時間が余っていたのでロフトの向かいにある不味そうな回転寿司屋に入り、生ビールとウーロンハイをガバガバ飲みながら寿司を7皿食べた。カピカピのえんがわがうまかった。

少し開場時間を過ぎた頃にロフトに入る。夏祭りディスカウントもあるとのことで浴衣の女の子が目につく。何度か恋に落ちたが叶わなかった。

最初はぱいぱいでか美さん。カラオケトラックで一生懸命に歌う。曲は特に印象に残らなかったが、午前中バイトに行ってきて、その通勤のバスがクソだとか、それにまつわる歌を歌って自分がテンション下がってたりしてるのが印象的だった。最後に浴衣を脱いでビキニになってはいたが、言うほどでかくないないけど、まぁそれなりにでかいくらいで、確かにな。と思った。

次はなんだか知らない人たち(大森靖子大好き芸人)が出てきて、ひな壇みたいにしてトークをしていた。処女膜再生だとか、バンギャ代表だとか、面白かったけど同年代のクソみたいな奴らと飲んでてもそんな感じなので別に特別な感じではなかった。結構長かったのでとりあえずウーロンハイをガバガバ飲んだ。ウーロン茶がペットボトルじゃなくて、実家みたいな煮出したウーロン茶を入れるボトルみたいなのから注いでてちょっと可愛いなって思ったけど、なんか損した気分になった。

で、最後に大森靖子&THEピンクトカレフ。幕があがる前から鳴り始めるギブソンのハミングバード。ハリのある独特な音で開放をジャーンと鳴らしただけで、あ、あの音だとわかってゾクッとする。バンドメンバーが後ろに居ながらそのまま弾き語りで歌う。強い逆光の照明の中、途中で後ろ向きになってまたそのまま数曲歌う。背中のスケスケの黒いレースがとてもセクシー。バンドが加わってからも観客は驚くほど静かだったが、ミッドナイト清純異性交遊で大森さんがダイブするとそのまま観客も沸き立ちそのままのテンションでどんどんヒートアップしていった。

体を揺らして、散々聴いた曲達を口ずさみながら聴く。時には拳を上げて、時にはケチャを打ち、時にはまっすぐ目を見て。久しぶりにブログを書こうと思って頭の中で文章を打ち始めたが、今ここにそれは一言も思い出せない。

バンドメンバーの演奏も素晴らしいの一言だったけど、どうやっても大森さんの爪弾くアコースティックギターの音、押しこむキーボードの音、そしてその声。こんなに静かでうるさい音楽があるのだな、と思った。特別難しい訳でも、速い訳でも、過激な訳でもない。何なのかわからないけど、うるさくて渦巻く熱、みたいなのを感じた。初めてYouTubeで見た時の痛さの微塵も感じないパフォーマンス。僕が慣れただけなのかもしれませんが、最後の最後のアカペラまで、完璧でした。

Hi-STANDARDも、GOING STEADYも一度もライブは観れなかった。UNDERCOVERもMartin Margielaも全盛期は体験できなかった。でも良いじゃないか、これからでも体験出来る事がまだある。もしかしたら作る事も出来る。少しだけそんな事を思いました。