貴族のように

少し仕事が落ち着いたので、今日はしたかったことをいくつかした。

車がひどい汚れ様で、娘が車の前でかわいいポーズをしている写真を妻に見せても、車汚いね、と言われるくらいだったので、洗車をした。朝、駐車場を借りている管理会社に電話をかけ、駐車場にある水道からホースを引っ張り、洗車をしていいかと訊くと、あーNGなんです、という返答。NGなんですってなんだ。管理の都合上、洗車はご遠慮頂いてるんです。とかで良いだろ、と思いつつ、わかりましたと電話を切る。

じゃあどうしよう。ガソリンスタンドの洗車機にかけるも良いが、場所に余裕があるところじゃないと、拭き上げが出来ず、走りながら乾かす事になってしまい、その乾いたところの水あとがウォータースポットというのになって良くないらしい。セルフ洗車場も行ったけど、なんかビショビショになりながら、必死で頑張る割にはキレイに出来なくて、しょんぼりした。あと今日は天気が良いので難易度も高い。そこで調べてみると自由が丘に1500円でドライブスルーですぐやってくれるという手洗い洗車屋さんがあるというので行ってみた。ネットでの評判は愛想が最悪とか書いてあったが、結果、良い感じだった。別に愛想は良くないけど、俺は車を洗って欲しいだけである。僕は愛想が悪いのが嫌なのではなく、変な言い方をされるのが嫌なのだ。

洗車が終わると、その先に仕上げや、室内掃除を自分でゆっくりとやれるスペースもあって、拭き上げまでやってくれたが、ドアは閉めっぱなしだったので隙間とかに入った水も一応持っていったタオルでキレイに拭いて、ピカピカになった。その後調子に乗ってオートバックスで革シート拭きと、初心者マークの水シミが取れないのでシミ除去シートみたいなのを買ってみた。

早速帰ってシミ取りでもしようと家に向かって車を走らせたら、二子玉川を過ぎたあたりで、映画でも見てみようと思い立ち、貴族のような事であるが、そのまま二子玉川109シネマで是枝裕和監督の怪物を見た。結果、凄かった。ラストシーンでなんか体から汗でもない、冷や汗でもない、涙がでもない、何かがサーッと出ていき、椅子に張り付いた感覚になった。何かこの感じを固着させる方法を探し、帰りの車内で早速サントラを流した。それでも飽き足らずにアナログ盤をネットで注文した。届くまでに部屋を完全に掃除したい。