身の丈ウロスの皿

先日、カメラの修理に銀座に赴いた時に、丁度ショルダーバック探しの旅路だった事もあり、少しウインドーショッピングをした。良いものはあったが、やはり価格が高く、ペンディングにしつつも、実物を見るのはやはり良いなと店を後にした。しかし何かを購買したい欲に駆られたのか、道中の化粧品ブランド的なショップに入った。コロナ禍という事もあり、店内を自由に見て回るというより、入り口にカウンター的なものが設けられ、店員さんが何か試したいものがあれば出してくれるというようなシステムになっており、楽は楽だし色々教えてくれるのだが、正直に言うと何か買わないと出づらいというような構造には、図らずともなっていた。カウンターに設けられた商品表には値段が無かったが、ポプリは以前買った事があったので、まぁ小さなポプリでも買ってお茶を濁そうと思ったのだが、ふと先日洗面所で30も半ばに差し掛かり、何のスキンケアもせずともツルツルテカテカとしていた顔の肌に白い粉が吹いて、ややカサついていたことを思いだし、なんか小さなフェイスクリーム的な何かでも少し見てみようという感情が芽生えた。店員さんにその旨を伝えると、様々な角度から液体やクリームなどを出してくれ、試した。ベタつきもなく、かといって影響力が無いわけでもなく、丁度いいベーシックなクリームに好感をもち、その購入を心の中で決意する。きっとこの感じだと価格もそこまで高い部類ではないだろうというマイショッピングセンサーもジャッジしている。

他の商品群を見てみると、シェービングクリームなどもあり、純粋に「そういうのもあるのか」と孤独のグルメならぬ、孤独のコスメ状態になってしまい、色々試すうちに、もういっそ何点か買ってしまおうかな、などという物欲が沸々と沸き起こりながらも、恐る恐るシェービングクリームを聞くと、7,8千円くらいの値段をコールして頂き、これは何かトッピングするにも吟味をせねば、小さめショルダーバック探しの旅路が、志半ばでドロップアウトしてしまうので、吟味をした。

旅の恥はかき捨てという事で、片っ端から値段を訊いていく事も出来たは出来たのだが、いくつかキーとなる商品だけ「ちなみに…」と文頭につけながら訊いた。やはり3千円台くらいのものもあれば、6千円〜まで様々である。なんとか言いながら、ポプリは楽天で買ったほうが安いし、シェービングクリームもまぁ控えめに言ってシックとかで良いだろう。ここはやはり初志貫徹、序盤に試したベーシックなフェイスクリームの一点買いで、潔く帰ろうではないかと心のお会計ボタンをタップ。そしてやや緊張しつつも、レジのボタンが押し込まれ、表示された金額は…7千円オーバー。いや、お前も高いんかい(笑)と、小籔千豊さんの声で脳内再生しつつ、お会計を済ませ退店。不幸中の幸い中というか、幸い中の不幸中の幸いというか、調子に乗ってトッピングしていたら「なんだかすごい事になっちゃったぞ(お会計額が)」という事になっていたので、実はセーフなんだと心でつぶやきながら、銀座でのランチをなんとなく辞めて、帰路にある立ち食いそば屋でサクッと食事済ませて帰宅。その晩クリームを使うと、非常に心地の良い使い心地で数日愛用をしていたのだが、習慣が付くことはなくその後は思い出したかのようにたまに使っていた。そしてきっとその影響だけではないとは思う&気にしすぎ&ザ・ファミリーストーンではあると思うが、最近思春期にも出来なかったニキビがおでこにポツポツと出来たので使用を中断。妻は気に入って使っているらしい。