あけましておめでとうございます

今、あけましておめどうございますと打ちながら、今は2016年なんだという事が信じられなかった。2015年もかなり未来っぽい数字だけど2016年はもう完全に未来。来年が2017年という事実がその未来感を増幅させる。7のシュッとした感じが来年だなんて、街は一面銀色に塗り込められてなくっちゃおかしいだろう。

なんだかんだと言いながら僕はまだ木の家に住んでるし、ガソリンを燃やして新聞は配達されるし、ペヤングの超大盛りを久しぶりに食べて気持ち悪くなったりもする。しかしペヤングは異物騒ぎ以降パッケージが変わり、ただフタをガボッとはめて湯切りする形から、UFOみたいな銀のシートが張られて、湯切り部分も剥がす形になっていた。未来は確実に近づいている。

 

今日は昼前に起きて、正月に実家から貰ってきたおでんを底の深いフライパンで温めて食べ、お茶が沸いていなかったのでという理由を無理やりつけて缶ビールを一本飲んだ。それからやるべきことやんなきゃなーと思いながら軽くインターネットに興じ、今週末から延長開催される催事、#beachteeboys用のボディを発注した。明るいうちに日用品やら米やらを買いに行き、帰ってこようと思っていたものの、CDや本の収納の空想に耽っているうち、賃貸でも壁面収納できるディアウォールの実例の検索に注力した結果陽は傾き、思考が停止してしまったので久しぶりにブログを書いて精神をリセットしようとしている。

 

年明け1月2日に急に久しぶりの知人から着信があり、かけ直すと以前僕が製作した洋服の元ネタなる服(ジャージ)、しかも同じ色が手に入ったのでこれから渡しに行くという電話だった。どこかまで出ましょうかと言うと、結構な僻地に居るにも関わらず原付で家の近所まで届けに来てくれた。袋にはジャージ(実際はちょっとモデルが違うものであったが)とワンカップ、カレーナッツとチーズちくわ、そして何故かモンスターズ・インクのDVDが入っていた。そして近所のスーパーの前でタバコを一本吸いながら世間話をして彼は颯爽と帰っていった。完璧だった。僕にそんな素晴らしい事が出来るだろうか。

大晦日は普段仕事で大変お世話になっている先輩から電話があり、仕事の精算をしたいから事務所まで来てくれとの話で連絡を待っていると、いつも通り唐突に年越し焼きそばを食べに行こうという誘いに切り替わったのでどこかまで出ますかと聞くと、こちらも家まで迎えにきてくれるという事で印鑑とレシート類を握りしめで近くの交差点まで行くと、買ったばかりだという真っ赤の車で迎えてくれた。てっきり部下の人とかも一緒なのかと思いきや、一人で自分で車を運転してきてくれて、そのまま二人で桜新町にあるお屋敷のようなお好み焼き屋で焼きそばを食べ、何故かそのまま武蔵小杉の蕎麦屋で結局年越しそばを食べるにまで至った。その頃にはすっかり陽は落ち、家に置いていた荷物を取りに行くと言っておいた後輩の松林をすっかり待たせていたので、そのまま目黒で降ろしてもらおうとすると、なんと目黒で荷物を車に積み込み、家まで送ってくれた。そしていつも通り苗字にちゃん付けする軽いノリで、良いお年を〜と言い残し颯爽と帰っていった。完璧だった。僕にそんなすごい事が出来るだろうか。

 

僕は車はおろか原付の免許すら持っていないが、そこまでして何かをしてあげられるような人が仮に居て、僕はそこまでの事をしてあげられるだろうか。それがなんであるとか、どういう事である事かは関係なく、自分で上記の人たちほどの愛を感じさせる事柄を出来るかというと、自信がまるでない。しかしだからこそ今年は好きな人達に喜んで貰えるような、というより自分が相手にすべきことをちゃんと捉えた事をしていきたい、そしてそれを強く思わせてくれる素晴らしい出来事が年末年始にあってとても良かった。とりあえず今日は映画館にAVを観に行きたいと思います。今年もよろしくおねがいします。