買ってよかったものランキング2019

2019年も終わる。遂に2020年になる。2000年になる時、遂に2000年になるな〜と思った記憶はないので、たぶん2020年になるという事も実は大したこと無いんだと思う。

 

実は大したこと無い、っていう事だらけな気がする。というか、大した事なんて一個か二個くらいしか無くて、一個か二個あれば十分なんだと思う。一昨日幡ヶ谷のフォレストリミットに豊田道倫 & mtvBANDのライブを見に行った。ライブを見ている途中、強くそう思った。大した事が常に起こっているから、豊田さんは豊田さんである訳ではないし、入り口で立ち話をしていた佐内正史さんやカンパニー松尾さんも、多くの部分で普通に存在している。それは同様に自分もそうやって存在している。だからそういう事を考えるのはもう辞めよう。と同時にすぐに考えよう。

 

誰かの顔が誰かに似ているという話をすると、賛同してくれる人もいれば、全然似てないよと言う人もいる。どれくらい一致しているかなんて誰が見たって同じのように思えるのに、人によって見え方が違う。だからただ良さを感じるのなんてもっと人によって感じ方は全く違うんだろう。音楽、食べ物、人、場所、服。人気のものが良いなんて、なんていい加減な尺度だろうか。もう辞めよう。

 

 悪く草臥れた服は捨てよう。シャツの袖を詰めよう。

 

クリスマスプレゼントにメガネを新調してもらった。渋谷から原宿にかけて色々見に行ったけど、結局家の近所にあるおじいさんがやっているメガネ屋で買った。小さな店。大きなお金で作られた、全国のどこにでもあるお店よりも、誰かが個人でやっている、小さなお店で買い物するっていうの、良いと思う。でもどっちかが正解で、どっちかが不正解ではない。でも、良い選択をしたと思う。それが良い。良い選択だと自分で思える事を選択していきたい。

 

リスクの話を書こうとして辞める。リスクがあるから。

 

頑張ったり、無理したりするのが偉いみたいな気持ち、どっかにある。でもそれは前例を見過ぎてる。ドキュメントが溢れすぎてるだけで、本当は、すごく集中しているとき、痛みとかを感じないみたいな、そういうレベルの話で、すごく誰にでもいつもあって然るべきと思い過ぎで、全然意図的に無理したりする必要はない。今自分が無理している訳じゃないし、無理している人に、無理をするのはやめて!と言いたい訳でもなく、未来の自分がやっぱここで無理しなきゃなぁと無駄にプレッシャーを自分にかけて何かをひねり出そうとしている時にこの手記に出会ってもらうために書きました。本能的に無理する時、こんなところを読まないから。

 

昨日行った焼肉屋がすごく良かった。元々焼肉は全然好きじゃないけど、なんとなく珍しく食べたくなり、前から外観が気になっていた近所のお店に行ってみたらすごく良かった。昔ながらの焼肉屋!という感じで、座敷では家族連れが、テーブル席では常連の中年夫婦が飲んでる、まぁそんなのどこの焼肉屋でもある風景かもしれないけど、なんか本当に良かったんです。安くはないけど、めっちゃ高くもない。なんならそんなに安くないっていうのも良い。だってお店ってそういうものだから。自分で材料買って食べるより、全然安いお店とか最近あったりするけど、やっぱりどこかに歪みが出るだろうし、おかしいと思う。いきなりおかしいと思う話になってしまった。その後一皿100円の回転寿司行ったくせに。

伊丹十三監督の「タンポポ」の中で、オシャレをしたタンポポが、ゴローを連れ出していく焼肉屋になんとなく似ているような雰囲気で、ゴローの真似をして日本酒を頼んた。なんでもない小瓶の日本酒。うまかった。さっき映画を確認したら、炭火だし、肉の感じも全然似てなかった。でもそれでいい。何ヶ月かに一回、この店に来るだけで、あとの焼肉はもう要らないと思った。